世界とは不思議な物。

「始まり」という言葉と「終わり」という言葉をその身の中に存在

させておきながら、実際真実のそれを目にした者はない。

世界はいつ始まったのか。

世界はいつ終わるのか。

いくら疑問を空虚の中に投げ込もうとも反響の音すら返っては
来ない。

それが面白いと笑う者がいる。

それが悲しいと嘆く者がいる。

一体そのどちらをそうさせるために世界は無言で回り続けるの
か。

知る者はない。

人であれ、人外の存在であれ。

それはいわば摂理とでも言うものなのだから。

誰にも背くことなどできはしない。

できはしない・・・が。

しかし、それを破る者がいると仮に仮定したら。

悪魔で仮定であり、真実ではないが。

・・・否、真実であるとは「限らない」が。

その名を唱えるとしたら。

私は一つの真名をここに提唱しよう。





───オリヴァー=レンブラント・・・と。







(記:帝国皇ハリフォード=ルイス=ライ)







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